米シティが富裕層顧客の御曹司囲い込み−小遣いや寄付のサイト提供

8月12日(ブルームバーグ):米銀シティグループは、富裕層顧客の子供たちが小遣いを管理できるウェブサイトを試験運用している。御曹司が資金を著しく使い込んだ場合は、親や銀行側に注意を喚起する仕組みだ。

このサイトはシティの富裕層顧客の子供が親の出資口座にログインし、小遣いや投資、寄付などに使うことができるもので、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の元最高財務責任者(CFO)、エイミー・ビュート氏が創設したタイル・ファイナンシャル社が開発した。

ビュート氏はインタビューで、富裕層顧客が次世代に資産を譲渡する時に他のファンナンシャル・アドバイザー(FA)の管理下に資産を移動しないよう、金融機関は顧客の子供らとの関係構築を目指していると指摘した。シティのグロース・ベンチャーズ・アンド・イノベーション部門責任者、クリス・ケイ氏によると、シティはタイルに先週出資した。

ビュート氏は「世代間の資産譲渡はこの業界にとって非常に大きな問題だ」と述べ、米国では2025年までに1兆ドル(約85兆円)が相続されるとの見方を示した。

タイル社のサイトは「Spend Grow Give 」という名称。シティグループプライベートバンク部門の顧客が利用できる。同部門は2500万ドルを超える資産を持つ富裕層向けのサービスを提供している。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aOl7a7RpM4wI
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