県内の小売店・外食産業、バイト争奪戦激化 人手足りず営業短縮も

2014/7/7 09:09

徳島県内の小売店や外食産業で人手不足が深刻化している。景気回復と県外大手の相次ぐ進出により県内労働市場が拡大しているためで、深夜のアルバイトを確保できずに24時間営業を諦めたり、閉店を検討したりする店が出ている。各店は時給を上げて対応するなど、労働者争奪戦が激しさを増している。
 
 県内に11店ある牛丼チェーンすき家の阿南富岡店(阿南市)は3月下旬から24時間営業を休止し、午前9時から午後10時までに短縮した。すき家を運営するゼンショーホールディングスは「働き口が増えており、徳島市から離れた店で深夜に働こうという人はそういない」と嘆く。

 徳島市東新町1でカフェと子ども服店を経営する和泉敦史さん(35)は「カフェのアルバイトが減り5月に求人を出したが、時給を上げても反応がない」。1人しかいない子ども服店員をカフェに充てており、「子ども服店を閉鎖せざるを得ない」と言う。

 県内の人手不足の背景について、徳島経済研究所の蔭西義輝主任研究員(48)は「徳島市とその周辺を中心に大型小売店や外食店が急増している」と指摘する。

 県内求人情報誌のキュースタイル(徳島市)によると、6月の求人の掲載数は前年同期より3割増えて過去最多になった。外食店の平均時給は850円程度と5年前よりも100円上がっている。編集部は「景気回復で店が忙しくなるとの期待感から従業員を1、2人増やそうとするケースが目立つ」と話す。

 スーパーのマルナカ高松市)も、徳島県内26店を含む全店で4月中旬からパート、アルバイトの時給を20円上げた。アップは十数年ぶりで、担当者は「今働いている人を引き留める狙いもある」と説明する。

 店舗が急増するコンビニも採用に工夫を凝らす。中四国ローソン支社徳島支店(徳島市)では、4月から県内120店のオーナーに面接時の態度や服装を指導している。渡部伸支店長補佐(48)は「こちらが選んでもらっているという意識が大切」と語る。

 蔭西主任研究員は「アルバイトをする若年層の人口は減っており、これから主婦や高齢者の採用が一層増えるだろう」と分析している。

 徳島労働局によると県内の5月の新規求人数は5280人。前年同月比で14カ月連続増となった。逆に、5月の新規求職者数は5カ月連続で前年同月を下回り、3408人にとどまっている。
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2014/07/2014_14046918379104.html

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