治療薬やマスク続々 花粉症対策「特需」へ競争激化

フジサンケイ ビジネスアイ 1月26日(水)8時16分配信
 花粉が飛び始める2月を間近に控え、対策商品が店頭に出そろい始めた。今年は昨夏の猛暑の影響で、飛散量が地域によっては10倍に増えるといわれている。対策商品のニーズが高まるのは必至とみられ、製薬メーカーや日用品メーカーが効果が高い治療薬やマスクなどを相次ぎ投入、顧客争奪戦が激化している。

 エーザイは、花粉症などによる鼻水などのアレルギー症状を改善する一般用医薬品スカイナーAL錠」を今月発売した。医療用医薬品の成分を転用しており、効き目の高さが特徴。「症状がつらくなる前に飲めば効く」という。今シーズンは鼻の周辺に塗って花粉をシャットアウトする「クリスタルヴェール」シリーズにメントールを配合した商品も投入し、顧客囲い込みを図っている。

 一方、第一三共ヘルスケアは昨年12月に一般用の鼻炎内服薬「プレコール持続性鼻炎カプセルLX」を発売。鼻づまりの原因となる粘膜の充血や腫れを抑える血管収縮剤を従来品より1種類増やして2種類配合し効き目を高めた。

 日用品メーカーも特需を逃すまいと躍起だ。

 白元は、今月下旬に花粉の侵入を抑える効果が高いマスク「花粉バリアマスク 立体タイプ」を発売した。極細の繊維を高密度に織ったフィルターを新たに採用、「花粉を99%カットする」という。顔にフィットする立体的な構造も特長だ。

 また日本製紙クレシアは、しっとりとした使用感で肌に優しい「クリネックス ローションティシュー X」から、肌荒れを防止する成分を配合した「アクビガール」「ハクション大魔王」を投入。「例年に比べはなをかむ機会が増える」として拡販に期待を寄せる。

 気象情報会社のウェザーニューズ(東京都港区)によると、今年は昨夏の記録的な猛暑の影響がある上、飛散が少なかった昨年に対し飛散が多くなる「表年」にも当たり、昨年の2〜10倍になるとみられるという。

 ドラッグストア大手のマツモトキヨシでは「例年は2月に入ってからだが、今年は先週中盤から売れ行きが本格化し出した」という。(中村智隆)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110125-00000008-fsi-bus_all

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