西宮ガーデンズ、売上高676億円 「2年目減少」の常識覆す

産経新聞 2月21日(月)2時9分配信
阪急西宮スタジアム跡(兵庫県西宮市)に平成20年11月にオープンした西日本最大のショッピングセンター(SC)「阪急西宮ガーデンズ」の開業2年目の売上高が676億円と初年度の659億円を上回ったことが20日、わかった。合計面積が10万平方メートルを超える店舗が一体となり、「開業初年度の売上高が最多」というSC業界の常識を覆した。

 西宮ガーデンズの建物は、7万平方メートルという広大な敷地に建つ5階建てのビル。阪急西宮北口駅に直結しており、百貨店「西宮阪急」やシネマコンプレックス、総合スーパー「イズミヤ」のほか、専門店268店が入る。

 SCはこのところ巨大化する傾向にあるが、それでも大規模SCの店舗面積は5万〜7万平方メートルが主流。約10万7千平方メートルの広さを誇る西宮ガーデンズは、来春増床してオープンする阪急百貨店梅田本店(大阪市北区)の増床後の店舗面積、約8万4千平方メートルをも上回る。

 関係者によると、初年度(20年11月20日〜21年11月19日)の来店客は1780万人だったのに対し、2年目(21年11月20日〜22年11月19日)は1794万人と着実に伸ばした。核テナントの西宮阪急も好調で、平成22年4〜12月期の売上高は前年同期より14・8%も多い160億円に達した。

 一方、西宮阪急とイズミヤを除く来店客の平均購入単価は4千円程度(衣料品など物販=6千〜8千円、飲食=1千〜2千円)。1万円前後が主流といわれる百貨店よりかなり安いが、「高頻度で来る客が多い」(関係者)とみられる。ポイントカードの会員は28万人となり、うち7割は西宮市在住という。

 成功の要因は、これまで都心型のSCにしか出店しなかった大型のセレクトショップを誘致できたほか、百貨店を含む入居テナントが一体的に営業戦略を展開した点だ。

 従来型のSCでは、各テナントがバラバラにイベントを催していたが、西宮ガーデンズではテナント同士が連携。西宮阪急が地方の物産展を開催すれば、専門店のカフェでもその物産を使ったスイーツをメニューに加えるなどして、相乗効果を高めている。

 4月には、西宮北口駅宝塚駅を結ぶ阪急今津線(北側)を舞台にした映画「阪急電車」が上映されるだけに、ガーデンズ人気は今年も高まりそうだ。
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