サマータイム 朝食事情に変化

読売新聞(ヨミドクター) 7月25日(月)12時15分配信

 企業などでのサマータイム導入に伴い、家庭の朝食事情も変化している。職場の始業が早まったことで、都心の飲食店で朝食をとる人や駅で買ったパンなどを始業前に食べる人も。「栄養バランスにも配慮を」と専門家はアドバイスしている。

■駅売りパン
 神奈川県伊勢原市の男性会社員(31)は、自宅から都内の会社まで1時間半かけて出勤している。午前10時だった始業時間が、サマータイム導入で午前8時に2時間繰り上がった。「妻と朝食を一緒にとれなくなり、おなかがすいたときは会社近くでパンを買って食べるようになった」と話す。始業時間が1時間早まった都内の衛生用品メーカーでも、コンビニで買ったものを始業前に食べる社員の姿が目につくという。

 スーパーの東急ストア(東京)は、サマータイムの導入企業が増えた6月から、川崎市内の駅の改札口近くで、朝6時半からおにぎりやパンの販売を始めた。7月に入ると、売り上げが前月の1・5倍に増えたという。

 早朝から営業する飲食店で朝食を食べる人も目立つ。都内の小田急新宿駅改札近くにある立ち食いそば「箱根そば本陣」では、午前6時半の開店前に行列ができるようになった。「女性客も増えました」と広報担当者。

 「カフェ&バー プロント」は、6月から都市部の店舗約80店で開店時間を15〜30分早め、午前6時半か同45分ごろから営業している。6月は午前8時までの売り上げが前年同期の1・1倍、7月は1・2倍になった。広報担当者は「朝早く急いで自宅を出て、会社近くまで来てから朝食を食べるのでしょう。特にオフィス街での売り上げが伸びています」と話す。

■栄養に配慮
 管理栄養士で料理研究家村上祥子さんは、「出勤時間が早まったことで、朝食を準備して食べる時間が確保しにくいかもしれないが、午前中から元気に働くためにも、主食でエネルギーを補給し、外食で不足しがちな野菜や乳製品を意識して食べてほしい」とアドバイスする。

 朝食を短時間で準備するには、ご飯やパンを一食分ずつ冷凍で保存したり、野菜類をまとめてゆでてストックしたりしておくといいそうだ。例えば、ニンジンや小松菜、赤ピーマンなどをゆでてさまし、水気を切り、一口大に刻んで保存する。食べる分だけ取り出して、しょうゆとゴマ油少々であえる。インスタントみそ汁に具として加えてもいい。

 また、村上さんが勧めるのは、バナナを黒酢に漬けた「バナナ酢」=作り方別項=。このバナナ酢大さじ1杯をトマトジュース1缶(190g)に加えて飲めば、「ミネラルが豊富で体の調子を整えるのに役立ちます」と村上さん。

 朝食時間が早まっても夕食の時間が以前のままだと、胃がもたれて朝食を食べられないということになる。「そういう人は甘いミルクティーを一杯飲んで。エネルギー補給にもなり、外食ではとりにくい乳製品の摂取もできます」

 生活の変化に合わせて、食事も見直したい。

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■バナナ酢の作り方 《1》バナナ100gを2センチの輪切りに《2》瓶に黒糖(粉)100gと〈1〉を入れ、黒酢200ミリ・リットルを注ぐ《3》〈2〉を瓶のふたをせずに電子レンジ(600ワット)で30秒加熱する《4》ふたをして保存。半日たてば食べられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110725-00000303-yomidr-soci

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