外国人向け「居酒屋ツアー」 楽しめるメニュー、日中営業で“一石三鳥”

2013.7.25 07:00

居酒屋チェーンが外国人ツアー客をターゲットにしたサービスを本格化している。外国語のメニューを作成したり、日中営業で特別ランチを提供したりと受け入れ態勢を強化。団体客が入れる広い店構えや、安価でさまざまなメニューを楽しめる居酒屋らしさが受け、客数はうなぎのぼりとか。少子高齢化で先細りが懸念される外食産業の新たな収益源になりつつある。

 6月のある日、居酒屋チェーンのコロワイドが東京・浅草で展開する「えこひいき 浅草店」では、ベトナムからのツアー客16人がカニ鍋を囲んでいた。男性客(43)は「ベトナムでなかなか食べられないカニ料理は本当においしい」と満足そうだった。

 同社は昨年10月、外国人ツアー客専門の営業部署「営業外商部」を新設。今年6月に人員を倍増し、海外の旅行代理店に居酒屋チェーンを活用してもらうツアープランを提案している。

 コロワイドの居酒屋は通常、夜間営業のみだが、外国人ツアー客が来る日は特別に日中営業し、しゃぶしゃぶの食べ放題や海鮮鍋コースなど専用メニューを提供する。1人約2000円と手頃な価格も人気で、6月までに月間の外国人来店客数は営業外商部設置前の約5倍にあたる1万人に急増した。

 同部の玉井正明次長は「訪日目的の上位は『食』。大勢のツアー客が入れる日本の居酒屋チェーンが注目されている」と分析する。居酒屋の利用客は年末年始や週末に偏るが、「平日需要の拡大や日中の店舗の有効活用もできて“一石三鳥”だ」と強調。今後は外国人スタッフやサービスの拡充を進め、外国人の集客上積みを狙う。

 居酒屋「和民」などを展開するワタミも対応を急ぐ。今年4月には現地旅行代理店と協力して台湾企業の社員旅行の誘致を図り、約2000人の来店につなげた。外国人客の多い約80店で中国版デビットカード銀聯カード」の利用を可能にしているほか、全店に英語と中国語の対応メニューを置くなどサービスを強化した。

 今後は台湾や香港に設けた店舗と連携し、日本の店にも行きたくなるような仕掛けも考えているという。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/130725/bsd1307250637009-n2.htm

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