原田氏が事業会社社長退任 マクドナルド、カナダ法人から後任

2013/8/27 22:10

日本マクドナルドホールディングス(HD)が原田泳幸・会長兼社長兼最高経営責任者(CEO、64)の後継をにらみ動き出した。27日付で兼ねていた事業会社、日本マクドナルドの社長兼CEOの後任にカナダ法人からサラ・カサノバ氏(48)を招いた。原田氏は引き続き持ち株会社トップとして経営戦略を担いつつ、販売立て直しへ世界のマクドナルドとの連携を一段と深める。

 27日の記者会見でカサノバ氏は「6つの国でマクドナルドの経営に携わった経験を生かし、日本法人を次の成長ステージに進めたい」と語った。

 カサノバ氏はカナダやロシア、日本、東南アジアで勤務し、マーケティングの経験が長い。2004〜09年の日本在籍中も「クォーターパウンダー」など戦略商品の導入を担い、営業成績を押し上げた実績を持つ。事業会社ではカサノバ氏が日常業務と海外との連携を担当、原田氏が会長として支える。

 原田氏は04年に日本マクドナルド社長に就任。低価格メニュー「100円マック」の導入や不採算店舗の閉鎖、営業時間の延長、ドライブスルーの拡大などを矢継ぎ早に推進。単一の外食チェーンで初の全店売上高5000億円を達成するなど業績を急回復させた。だが12年以降は牛丼チェーンやコンビニエンスストアも含む競争激化で客数が減り、13年12月期は2期連続の営業減益見込み。トップダウンですべてを進める従来の手法に限界が出ていた。

 自身が海外のやり方を多く取り入れてきた原田氏は「メニュー開発や朝食時間帯の集客、宅配やカフェで海外の成功事例から学ぶことも多い」という。実務経験が豊富なカサノバ氏を招き、世界118カ国で展開するマクドナルドのノウハウを生かして販売をテコ入れするとともに、ポスト原田体制づくりに取り組む。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD270L1_X20C13A8TJ0000/


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