宮崎駿監督引退、内外の関心高く 会見に仏・韓など600人以上

2013/9/6 20:24

アニメーション映画監督の宮崎駿さん(72)が6日、東京都内で記者会見し、「何度もやめると言って騒ぎを起こしてきたが、今回は本気です」として正式に引退を表明した。今後は三鷹の森ジブリ美術館(東京)の展示など、長編アニメ以外の仕事をしていくという。

 宮崎さんは会見で、前作「崖の上のポニョ」から公開中の「風立ちぬ」まで5年かかったことを挙げ、「どんなに体調を整えても集中する時間が減っていく。加齢による問題はどうしようもない」と引退の理由を説明。「僕の長編アニメの時代ははっきり終わった」と語った。

 会見に同席したスタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサー(65)によると、引退の意向は6月に「風立ちぬ」の完成試写を見た直後に伝えられたという。

 これまでの作品を通して伝えたかったメッセージを問われると、宮崎さんは「この世は生きるに値するということを子どもたちに伝えたかった」と強調。

 劇場映画「ルパン三世 カリオストロの城」から30年以上にわたる監督生活を振り返り、「スケジュールに追われてつらかった。終わりが分かっている作品をつくったことがない」と背負ってきた重圧をにじませた。

 スタジオジブリのプログラムからは外れるとする一方で、「目安としてあと10年は仕事をしたい」とも。色あせなどが気にかかっていたというジブリ美術館の展示品の描き直しなどを続けていくという。「車が運転できる限りアトリエには通いたい。僕は町工場のオヤジ。文化人になりたくない」と仕事の現場へのこだわりをのぞかせた。

 会見場にはフランスや韓国などの海外メディアも含め600人以上の報道陣が集まり、国内外の関心の高さをうかがわせた。

 「風立ちぬ」はイタリアで開催中の第70回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品されている。同部門の受賞作は日本時間の8日未明に発表される。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0603U_W3A900C1EA2000/

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