英国、財政赤字半減へ新たに30億ポンド削減する方針=ブラウン首相

12月8日9時34分配信 ロイター
[ロンドン 7日 ロイター] ブラウン英首相は7日、9日の来年度予算編成方針公表を控え、財政赤字の半減に向けた新たな費用削減計画を明らかにした。
 2010年6月の総選挙を控え、世論調査で劣勢となっている与党労働党は、財政赤字の削減に向けた説得力のある計画を示すよう求められている。英国の財政赤字は今年、対国内総生産(GDP)比率が12%を突破する見通し。
 9日の予算編成方針には、金融機関幹部の賞与に対する超過利得税課税や、富裕層に対するその他の措置が盛り込まれる可能性がある。
 一方、野党保守党は、労働党よりも早期の財政赤字削減を実現するとし、具体策として医療や教育などの分野のサービスを損わずに公共サービスのコストを削減することを提案している。
 ブラウン首相は7日、先に発表した90億ポンドの経費削減計画に加え、新たに今後4年間で30億ポンド(49億3000万ドル)を削減する方針を発表。「今後4年間で財政赤字を半減するというわれわれのコミットメントを実現する上で不可欠だ」とした。
 30億ポンドのうち、13億ポンド以上を政府機能の合理化によって削減するという。
 当局者によると、諮問機関の数を100以上減らすことで5億ポンド、医療や失業、学生ローンといった公共サービス分野でのインターネットなど新技術の導入で6億6000万ポンド超、エネルギー効率化で3億ポンド、それぞれ削減することを見込んでいる。
 このほか、コンサルタント料を半分に、マーケティング・広報関連予算を4分の1それぞれ減らすことで6億5000万ポンドを削減する見通しだという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091208-00000153-reu-bus_all
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