外食5月売上高 4カ月連続減少 デフレに天候不順追い打ち

日本フードサービス協会が25日発表した5月の外食売上高(新店含む全店ベース)は前年同月比1.7%減となり4カ月連続で前年を下回った。外食デフレに加え、月後半の天候不順も響いた。

 客数は、ゴールデンウイーク中が好天に恵まれたことから、1.4%増と6カ月連続のプラスだったが、客単価が3.0%減と12カ月連続でマイナス。牛丼チェーンの値下げ戦争に象徴される“外食デフレ”に歯止めがかからない状況が続いた。

 業態別ではファストフードが0.7%減と2カ月ぶりにマイナスとなった。最大手の日本マクドナルドが0.6%減と5カ月ぶりに減少に転じたことが響いた。ただ、ファストフードの中でも、中華チェーンが10.4%増と2けたの伸びを記録。天候不順で外出を控えた分、家族などで食事をするニーズを取り込んだ「餃子の王将」が牽引(けんいん)役となった。ファミリーレストランは1.6%減で4カ月連続のマイナス、パブ・居酒屋も6.6%減だった。

 外食産業では、6月に牛丼チェーンの「すき家」と「松屋」が、牛丼並盛りを250円値下げする期間限定のキャンペーンを実施。ただ、4月に実施した値下げ時に比べ、“食い飽き”による顧客の囲い込み効果は薄かったもよう。

 不毛なデフレ競争は、客単価の下落しかもたらさない可能性もあり、外食は当面、苦戦が続く公算も大きい。
2010.6.26 05:00

SankeiBiz
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100626/bsd1006260501000-n1.htm

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