車検事業の競争が激化、新車販売が伸び悩みで商機/神奈川県内

7月15日18時0分配信 カナロコ
 新車販売が伸び悩み、車検事業の競争が激化している。カー用品店やガソリン小売りも付加価値を高め、顧客の囲い込みを図る。本業の買い回りにもつながるとあって、事業を強化している。

 カー用品チェーン「オートバックス」をフランチャイズ展開するアイエーグループ横浜市戸塚区)は、店舗に検査ラインを併設し車検に対応できる指定工場を増やしている。2001年に横浜みなとみらい店に併設して以来、現在は県内20店舗のうち8店舗が車検対応店。秋には横須賀市内の店舗を改装し、指定工場を併設する。

 「車検事業の売り上げは毎年2けたの伸び」(営業本部)。低価格化にも対応しながら、整備士を増員し納期の短縮を図る。車検を利用してくれた客には、次の車検までオイル交換などを安く提供するパックも昨秋から開始した。

 2009年の県内の新車登録台数(軽自動車除く)は20万台に届かず、ピークの90年と比べ半分以下の水準に落ち込んでいる。アイエーグループは「新車ディーラーが積極的にカー用品販売に乗り出している。こちらは来店頻度を高め、買い回りにつなげて生き残りを図る」と話す。

 県内に32店舗のガソリンスタンドを展開する「サンオータス」(横浜市港北区)は、車検時にエンジンを洗浄し燃費を向上させる「環境車検」をアピールする。その分ガソリン販売量は落ち込むことになるが、「低燃費車の販売が好調なように、ユーザーの環境意識は高くなっている。需要は大きい」とみる。

 車検を受けた人にはガソリンを1リットル当たり、10円安くするサービスも実施。昨秋には大和市の板金工場を「環境車検」を取り扱う工場に転換、法人向けの営業部門も設けた。知名度アップにつなげようと、エンジン清浄機の販売にも取り組み始めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100715-00000026-kana-l14
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