オークワ（8217）　既存店売上高の改善傾向が鮮明。（シティグループ証券）

シティグループ証券の小売り担当アナリストは10月19日に隠れた一品を発掘する「Hidden Gems」と題したレポートを発表した。

小売り各社の既存店売上高の3ヵ月移動平均値と12ヵ月移動平均値の差の推移を計測することで、単月の既存店売上高が依然マイナス圏にあっても改善傾向にあれば、3-12はプラスに転じるため、早期に変化のある銘柄を見つけ出すことができると解説。

和歌山や奈良の食品スーパーのオークワ(8217)は既存店売上高の改善傾向が鮮明で、3-12は6月に18ヵ月振りにプラスに転じたほか、9月度は単月ベースでも0.1％増と21ヵ月振りにプラス転換した。

これまでオーカード会員へ一律に提供していたサービスを、買上金額や買い回り状況などに応じて個別販促を掛けるなど、上位顧客の囲い込みを始めた効果などが徐々に出てきた。

ディスカウント業態のプライスカットでは自動発注商品を増やし経費構造改革をすると同時に、在庫削減を行った効果が出てきた模様と解説。（W）

[NSJショートライブ 2010年10月20日 9時16分更新]
http://mainichi.jp/life/money/kabu/nsj/news/20101020230685.html
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