デサントがブルゾン 保温・通気性両立 冬の高機能化ウエア“熱戦”

フジサンケイ ビジネスアイ 10月22日(金)8時15分配信
 冬を間近に控えスポーツ用品各社が、温かく快適にスポーツを楽しめるウエアを相次ぎ投入している。デサントは、保温性と通気性を両立させたゴルフ用ブルゾンを発売し、ゴールドウインは、水着の下に着けて保温効果を発揮するアンダーウエアの販売を開始。エスエスケイは起毛素材で保温性を高めたウエアを投入した。健康志向が高まる中、冬でもスポーツを楽しみたいという人は増えており、各社とも囲い込みに力を入れる。

 デサントが主力の「ルコックスポルティフ」ブランドから発売したのは、「フルオープンブルゾン」(1万5750円)。光の波長を吸収して熱に換え、より温かく感じられる素材「ヒートナビ」に加え、汗を吸収すると生地の編み目が広がり通気性が向上する新素材「アクアゲート」を採用した。

 ヒートナビがプレー開始時の寒さから体を守り、運動で汗が出てくるとアクアゲートにより衣服内が換気され、温度調整が可能になる仕組みだ。

 ゴールドウインのアンダーウエア「あったかショーツ」(3045円)は、お腹回りの部分の内側に起毛素材を使っており、これが保温性を発揮する。

 主要顧客層は冷えを気にする40〜50代女性。同社では、「冬でもプールでのエクササイズなどに励む女性向け。すでに追加購入を希望する人もいる」と手応えを感じている。

 エスエスケイは女性向けブランド「ジェーンスタイル」から、「ウォームフィット」を発売した。保温性を高め、吸汗速乾加工を施すことで、汗によるべたつきを抑えた。長袖シャツやスパッツなど3品目(2940〜5040円)で構成され、普段着としても幅広く使える。

 気象庁によると、今冬は、関東以西で平均気温が例年並みだが、各社とも「健康を気にする人に季節は関係ない。冬の最大のストレスである寒さを取り除くことで販売拡大につなげたい」と口をそろえており、今後も商品投入の動きが相次ぎそうだ。(中村智隆)
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