美容業界が「高級サロン」に注力、付加価値高め単価アップへ/神奈川

カナロコ 10月30日(土)12時30分配信
 美容業界で高級サロンに注力する動きが出始めた。付加価値を高めることで1万円以上の客単価を保つ。デフレ下でも美容に対する出費を惜しまない客層を囲い込み、リピート率も高いとして期待している。

 美容室「コアフロック アンティカート」を運営するコアーズ横浜市中区)は15日、馬車道にある5階建てのビル1棟をクラシック調に改装した。客単価を1万3千〜1万5千円まで高める計画だ。

 スタッフは店長経験者を集め、メニューごとに専門技術者を配置。「20代後半〜50代の、自分だけのメニューを求める人」(鈴木佳一郎社長)に専門的なアドバイスを組み合わせる。

 髪結處サワイイ(横浜市中区)が運営する美容室「ビューティバランス」は10月の売上高を40%増に上方修正した。37年間の営業で、中心の客層は50〜70代。9月から始めたかつらが好調で、1万5千円程度だった客単価を引き上げている。澤飯公子専務は「カラーやシャンプーなどの手入れも任せられるので、継続的に顧客と付き合える」と話す。

 「Ash」などを展開するアルテサロンホールディングスは8月、3店舗目となる美容室「AMG」を横浜駅西口の地下街にオープンした。平均単価は主力の「Ash」より2割高い1万円だ。

 初期投資は割高だが、完全個室制で「プライベートブースで顧客が気になる悩みを引き出せる」(宇田川憲一AMG社長)。2007年に初出店した有楽町店はグループでトップの稼働率を誇る。今後も年2〜3店舗のペースで出店する計画という。
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