「植物工場」の受注に本腰=企業、自治体などの需要に期待―建設大手

時事通信 11月27日(土)17時0分配信
 建設大手が、農作物を効率的に生産する「植物工場」の受注獲得に本腰を入れている。食品会社や外食産業などが工場の運営に乗り出しているため。建設各社は、急成長は見込めないが建設需要の増加は確実に期待できるとして、技術開発や顧客支援を強化する方針だ。
 植物工場は、建物内部で温度や光を人工的に調整し、野菜などを育てる。気象条件に左右されず、計画的に量産できる点が魅力だ。農林水産省などによれば、昨年4月時点では全国50カ所程度で運営されている。
 鹿島は2007年、札幌市に独立行政法人産業技術総合研究所」の遺伝子組み換え植物の栽培工場を建設。カゴメのトマト工場なども含む計4件の実績があり、「技術力を生かして先駆的な施設を造ってきた」と強調する。
 今年は千葉大学や独法の医薬基盤研究所と共同で、漢方薬や化粧品などに用いられる薬用植物「甘草」の水耕栽培に国内で初めて成功。1〜2年で生産システムを実用化したい考えだ。
 また大成建設は昨年4月、植物工場の運営を検討している企業や自治体、団体向けに支援業務を始めた。施設の計画立案や栽培技術の指導などを手掛け、植物工場の受注につなげる狙い。遊休地を活用したい企業などから約500件の問い合わせがあったという。 
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