ホテルオークラ、5年後に100ホテルめざす、海外ホテルは4割に拡大へ

オークラホテルズ&リゾーツ(OHR)は11月22日、都内で「オークラホテルズ&リゾーツ感謝の夕べ」を開催した。ホテルオークラ代表取締役社長の荻田敏宏氏はトラベルビジョンの取材に対して、先ごろに買収したJALホテルズと協調しつつ海外展開を強化したい考えを示した。

 同氏によると、OHRは現在、10月に子会社化したJALホテルズをあわせて約80ホテル2万5千室を展開。そのうち7割が国内のホテル、3割が海外のホテルで、今後は「5年後に100ホテルの展開がターゲットだが、そのうち海外ホテルの割合は4割に広げたい」考えという。

 また、荻田氏は「アジアは1つの大きなマーケット。アジアでの顧客確保に力を入れていきたい」とし、中国の大都市やシンガポールなどで積極的にホテルを展開していく方針を説明。2011年前半にはリゾート施設「ギャラクシー・マカオ」内に「ホテルオークラマカオ」がオープンするほか、2012年春にはバンコクのワイヤレスロードに242室の「ホテルオークラバンコク(仮称)」、台北の中山エリアに208室の「ホテルオークラ台北」を開業する予定だ。JALホテルズでも中国の広州、アモイ、蘇州に合計4ホテル、ホーチミンに1ホテルを開発中で、ドバイで開発中の1ホテルを含め2012年までに6ホテルを新たに開業する予定だという。

 さらに、中国を中心に海外営業所を増やし、現地でのセールス強化をはかることも検討している。現在の韓国、香港、台湾、北米、欧州の営業所に加え、上海や北京など、オークラやJALホテルがある地域や、人口100万以上の都市に営業所を拡大し、現地顧客の取り込みをめざす。荻田氏は「地元のお客様にオークラに泊まってもらい、他のアジアのホテル(の宿泊)へつなげたい」と、アジア圏内の顧客の囲い込みをはかる考えを見せた。

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