「温野菜」調理具、女性に熱視線 健康志向、メーカー投入合戦

フジサンケイ ビジネスアイ 12月6日(月)8時15分配信

電子レンジで温野菜が調理できる保存容器や、加熱すれば蒸し野菜ができる鍋など、野菜を手軽に調理して食べられる商品が相次いで登場している。健康志向が高まる中で、たくさんの野菜をおいしく取りたい「ベジ女子」と呼ばれる女性が増殖中。メーカー各社は“乙女心”をくすぐる商品の投入で囲い込みに躍起だ。

 冷凍や電子レンジでの加熱が可能な保存容器「ジップロックコンテナー」を展開する旭化成は先月、温野菜の調理に適したタイプを投入した。

 従来の容器に専用の「穴あきかご」が付いており、レンジでの加熱時に、かごの蒸気口から蒸気が抜けて温野菜ができる仕組みだ。かごは水切りにも使えるほか、外せば通常の容器としても使え、利便性を高めた。価格は420円。同社は「内食化の傾向が強まる中、健康志向の女性を中心に家庭で調理する際の便利さをアピールする」として需要を取り込みたい考えだ。

 加熱すれば食材が持つ水分で蒸し料理を楽しめる「タジン鍋」に注目したのは、耐熱ガラス食器などを手がけるハリオグラス(東京都中央区)。ふたをガラスにして調理の過程やできあがりが一目で分かるようにした「フタがガラスのタジン鍋」(5250円)を発売した。

 「少ない水分、油分で素材のおいしさを引き出せて健康的なだけでなく、調理中も楽しめる」のが売りで、20〜50代女性を主要顧客層に想定している。

 カット野菜を販売するサラダクラブ(同府中市)は、袋を開けずに電子レンジで調理できる野菜の詰め合わせ「レンジで簡単 蒸し野菜 さつまいもミックス」など2品目(207円)を9月に発売。サツマイモやカブなど根菜を中心とした蒸し野菜が手軽に楽しめる。

 蒸し野菜の人気は女性を中心に高まっている。サラダクラブの調査によると9割以上が「野菜がたくさん食べられる」「カロリーが低い」などの理由で、「今後も蒸し野菜を食べたい」としており、商品の投入合戦は一段と激しさを増しそうだ。(中村智隆)

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