質問なるほドリ:ノンアルコールビール、なぜ人気なの?=回答・太田圭介

質問なるほドリ:ノンアルコールビール、なぜ人気なの?=回答・太田圭介

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 ◆ノンアルコールビール、なぜ人気なの?

 ◇ドライバー、妊婦でもOK アルコール完全0%、風味も再現
 なるほドリ アルコール分を全く含まない「ノンアルコールビール」の人気が最近、高まっているそうだね。

 記者 その通りです。大手ビール会社によると、国内のノンアルコールビールの市場規模は08年の約120万ケース(633ミリリットル瓶20本)から、10年には約1000万ケース(見込み)に拡大したそうです。

 Q 低アルコールビールというのもあったよね。

 A 02年の道路交通法改正で飲酒・酒気帯び運転の罰則が強化されたのに合わせ、ビール各社はアルコール度数0・5%未満の「低アルコールビール」を相次いで発売しました。通常のビール同様、麦汁に酵母を加え、アルコール発酵させて風味を出します。発酵時間や温度の調整などでアルコール分を抑えましたが、ゼロにはできません。体質によっては酔う恐れがあるとして、市場は広がりませんでした。

 Q どうやってアルコールをゼロにしたの?

 A キリンは09年、世界初のアルコール0%のビール風味飲料キリンフリー」を発売しました。発酵工程をなくし、麦汁に香料などを加えることでビールの風味を再現しています。他社もさまざまな製法で追随し、高速道路のサービスエリアやゴルフ場などで積極的な販売促進キャンペーンを展開。ドライバーのほか、妊娠中の女性などこれまでビールを飲みたくても飲めなかった人たちの需要の掘り起こしに成功しました。

 Q 味は普通のビールと違うの?

 A サントリー酒類の「オールフリー」、アサヒビールの「ポイントゼロ」、サッポロビールの「スーパークリア」など、キリンフリー以降に発売された商品は、香料の調合技術の進歩などにより、いずれも本物のビールにより近い味や香りに仕上がっています。

 Q 子供が飲んでも大丈夫かな?

 A アルコールが入っていないので、健康への影響はありません。未成年者飲酒禁止法が規制しているのはアルコール分1%以上の飲料なので、ノンアルコールビールを未成年者が飲んだり、未成年者に売ったりしても同法には触れません。一方、「飲酒習慣をつけるきっかけになる」との批判もあることから、メーカーは小売店に対し、未成年に売らないよう要請しています。強制力はないので、未成年に売るか、売らないかの判断は最終的には小売店側に任されています。(経済部)
http://mainichi.jp/select/wadai/naruhodori/news/20110104ddm003070116000c.html

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