10年、ビール類出荷 市場は6年連続縮小 アサヒ「第3」健闘2年ぶり首位

フジサンケイ ビジネスアイ 1月18日(火)8時15分配信
 ビール大手各社が17日発表した2010年のビール類(ビール、発泡酒第3のビール)の課税出荷数量シェアは、アサヒビールが前年と同じ37.5%だったのに対し、キリンビールは1.0ポイント減の36.7%となり、アサヒが2年ぶりに首位に返り咲いた。

 市場全体の出荷数量は前年比2.8%減の4億5917万ケース(1ケース大瓶20本換算)で、05年以来、6年連続で前年を下回り、過去最低を更新した。第3のビールは8.7%増の1億5062万ケースで、ビール類全体に占める構成比が過去最高の32.8%と、初めて30%を超えた。ただ出荷の伸び率は前年の21.4%増と比べ鈍化した。ハイボールノンアルコールビールの人気に加え、流通大手による韓国産のプライベートブランド(PB=自主企画)商品の浸透も響いた。ビールの出荷数量は2億3047万ケースで、構成比は50.2%。発泡酒は7807万ケースで、8年連続でマイナスだった。

 アサヒの課税出荷数量は1億7221万ケース、キリンが1億6860万ケースで、361万ケースの差だった。アサヒビールの泉谷直木社長は「品質のいい商品を届ける努力をした結果だ」と胸を張った。09年は、キリンが80万ケース差で9年ぶりに首位を奪い返していた。

 アサヒは、キリンの独壇場だった第3のビールのてこ入れが奏功した。総出荷数量は3681万ケースで、前年比18.9%増と伸ばした。特に主力の「クリアアサヒ」の販売数量が10.9%増と好調だった。日本マクドナルドと販促キャンペーンを展開。飲食店向けの販路も新たに開拓した。ビール類の6割超を占める「スーパードライ」が、昨年の6.4%減から3.7%減と踏みとどまったのも貢献した。

 一方、キリンは昨年、首位奪還に寄与した第3のビールの主力ブランド「のどごし<生>」で、前年比3.5%増と微増だった上、3月発売の「サウザン」や7月発売の「本格辛口麦」がともに苦戦した。第3のビールの販売数量では、サントリー酒類が「金麦」で24.7%増、サッポロビールの「麦とホップ」が23.5%増となっており、キリンは他社に顧客を奪われた。ビールの出荷数量も前年比6.8%減と伸び悩んだ。

 3、4位のシェア争いは、サントリーが12.9%(0.6ポイント増)で過去最高となった。サッポロは12.0%(0.3ポイント増)と、サントリーが0.9ポイント差で3年連続で3位を守った。
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