メルシャン、今年は「ロゼ」勝負 ワイン需要開拓へ通年販促

フジサンケイ ビジネスアイ 1月12日(水)8時16分配信
新たなワイン需要を掘り起こそうと、ワイン大手やスーパーがロゼワインの売り込みを強化している。メルシャンは3月上旬から量販店や飲食店向けのロゼの販売促進活動を拡大。これまで春先に重点を置いて実施したキャンペーンを今年から年間を通じた展開に切り替える。

 イオンは、昨年秋からロゼの販促を展開したところ、売り上げが急速に伸びているという。日本では赤や白に比べ、ロゼのシェアは低いものの、その分、伸びしろも大きく、頭打ち傾向にあるワイン消費拡大の起爆剤になる可能性もありそうだ。

 「甘口のイメージがあるが、赤や白以上に味わいの幅がある。ワインの種類によって肉や野菜、パスタなどさまざまな料理に合う」と、メルシャンの担当者は強調する。

 量販店向けに日本産ブドウ100%でつくる「日本の地ワイン 山梨マスカット・ベリーA ロゼ」や「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」といったメルシャンブランドの新製品ロゼを2月に新たに投入するなど商品ラインアップを広げ、年間を通じて店頭でのPRを展開する。

 また、飲食店向けにはレストランやダイニングバー、居酒屋などを中心に世界各国のロゼをグラスで気軽に楽しむ飲用シーンを提案する。

 国内ワイン市場でのロゼの割合はここ数年全体の8%程度とごくわずか。だが、英国では、ここ10年でロゼの需要は7.6倍に拡大するなど需要が急速に伸びるなど人気は上昇傾向にあり、メルシャンは2008年からロゼの需要拡大を目指してきた。

 同社ではこれまで、ロゼの華やかなピンク色のイメージに合わせ、サクラやモモの花の咲く春先に女性をターゲットにPRを打ってきた。昨年は3月に前年の約4倍の販売数量を達成。4月以降も前年同月の2〜3倍も販売が伸びるなど好調に推移。「年間を通じてロゼ需要が定着してきた」(メルシャン)とみて、通年の販促に切り替えることにした。

 一方、イオンは昨年9月、インターネット上などで「満月にかざして飲むと願いがかなう」と話題となっているロゼワインを「満月ロゼ」と銘打って発売。ワイン類の売り上げに占める2%程度だったロゼのシェアを来年2月末までに5%程度まで高める目標を立てたが、「昨年までにロゼのシェアは2桁までアップした」(同社)という。

 国内のワイン消費数量はポリフェノールブームが起きた1998年の約29万キロリットルをピークに下降線をたどり、現在は22万キロリットル台にとどまっている。ロゼ人気が新たなワインブームの火付け役になる期待も高まっている。
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