【奮闘 成長企業】“純国産バイオ燃料”欧州へ レボ、オランダ大手と供給契約

2011.7.22 05:00

 飲食店などから出る使用済み天ぷら油を回収してバイオディーゼル燃料を製造・販売するレボインターナショナル(京都市)は21日、オランダの大手エネルギー会社と、長期供給契約を結んだと発表した。環境意識が高く、ディーゼル車の比率も高いEU(欧州連合)市場向けに、日本からバイオ燃料を輸出する初のケースという。“純国産”燃料の海外輸出事例として注目を集めそうだ。

 業務提携したのは、ノース・シー・グループ(アムステルダム)。環境意識の高まりを受けてバイオ燃料の扱いを増やしており、9月からはオランダ航空にジェット燃料の代替となるバイオディーゼル混合燃料を200便分納入する予定という。

 ノースは、フライドポテトなどを扱うファストフード店からの廃油が多い米国などからバイオ燃料を調達しているが、必要量がまかなえておらず、昨年レボに供給を打診。レボ製品は、低温流動性や酸化安定性など厳格なEU規格の品質基準検査をパスし、すでに今年4月から3回、レボからバイオ燃料をノースに輸出したという。

 レボは、温室効果ガス削減を取り決めた京都議定書の採択を契機に、1999年に設立。家庭からの使用済み天ぷら油をポリタンクで回収し、公用車の軽油代替燃料として使用するなど、ノウハウを蓄積してきた。

 現在は、飲食店やスーパーなどと提携を進め、関西約6000店、中部約2000店、関東約4000店から使用済み油を調達。京都に2009年3月完成した処理能力日量3万リットルの自社製造プラントでバイオディーゼル燃料を生産。月間60万リットルをパナソニックグループや生協、21の地方自治体に契約販売している。

 レボの強みは、回収から製造、販売まで自社一貫体制でコストを抑え、軽油よりも安い固定価格で販売契約を結んでいる点だ。今回、同社として初の海外輸出を達成したことでブランド力向上が期待できるとしている。(吉村英輝)

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110722/bsl1107220503000-n1.htm

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