<東日本大震災>屋台居酒屋、憩いの場に 大槌町で営業開始

毎日新聞 7月27日(水)12時21分配信

 東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県大槌町の中心部にある上町地区で、屋台の居酒屋が営業を始め、被災地の夜の闇を照らしている。「居酒屋ドン」を町内で経営していた柏崎浩美さん(50)が町民や学生ボランティアと協力してスタートした。柏崎さんは「本格的な再建の融資を受けるまでには時間がかかるが、夏にみんなが集まれる場所を作りたかった」と張り切っている。

 柏崎さんは屋台から約1.5キロ離れた安渡(あんど)地区で店を開いていたが、自宅も店も津波で流された。屋台での再開のきっかけは5月末、教授や学生の有志が参加する東大大槌復興支援チームとの出会い。その紹介で東京都在住のデザイナー、南雲勝志さん(54)が屋台の設計にあたった。柏崎さんも金づちを握り、町内の大工や学生らと屋台を完成させた。

 食材探しにも苦労した。かねて付き合いのある仕入れ先も多くが被災し営業していないからだ。このため震災直後、炊き出しの支援に来てくれた北海道島牧村の人たちを訪ね、アワビやエゾシカ肉などを入手した。開店した24日は九州からのボランティアが持参した焼酎やマグロ料理をテーブルに並べ、以前の常連客や南雲さんらと祝杯を上げた。

 柏崎さんは「できればずっと続けたい。『大槌のへそ』のような場所に何もないのは寂しい」。同チームの中井祐教授(43)は「困ったときは少しずつ助け合い、最初の一歩を踏み出せれば」と話した。【最上聡】

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