空きビルを飲食店街に 直方市に「チャレンジショップ」

2011年8月3日 01:20
 直方市と直方商工会議所は2日、同市古町の「もち吉ビル」に、飲食店を集めた「チャレンジショップ」を開設すると発表した。出店者には、初期改装費と家賃の一部を期間限定で商議所が補助し、11月のオープンを目指す。向野敏昭市長は「シャッターの下りた店が目立つ市街地に、勢いをつくり出してもらいたい」と期待する。

 商議所によると、チャレンジショップは、商業活性化を支援する中小企業庁の補助事業で、商議所は本年度の事業費として2700万円を組み込む。地元の菓子メーカー・もち吉が所有するビルは市街地の「ふるまち商店街」に面する地下1階地上4階建て。1995年まで、スーパーが入居していたが、現在は1階の一部を除き、全て空室になっている。

 計画では、1階の約640平方メートルに、七つの飲食店がテナントとして入居。補助に伴い、各店の家賃は月1万−2万円の格安設定とする。8月半ばから出店希望者を募集するが、入居期間は最長2年で、将来的には独立して市内で営業する意思のある人が条件になるという。

 商議所の担当者は「市民や観光客へのアンケートで、飲食店を求める声が多かった。総菜や喫茶、菓子など魅力的な店を開いてほしい」と話している。

 問い合わせは商議所=0949(22)5500。

=2011/08/03付 西日本新聞朝刊=
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