オリオンビール、「樽生」豪州に輸出 飲食店向け

2011/11/23 0:22
オリオンビール沖縄県浦添市、嘉手苅義男社長)は22日、オーストラリア向けに「オリオン樽(たる)生ビール」の輸出を始めたと発表した。アジアブランドのビールを取り扱う現地代理店を通じ、シドニーメルボルンなどの主要都市の飲食店向けに出荷する。同社は今後、東アジアや東南アジアなど向けにビール輸出を拡大する方針だ。

 オリオンビールが樽生ビールを輸出するのは、台湾、香港に次いで3地域目。同社は2005年、沖縄県物産公社(那覇市)を通じて豪州に瓶ビールの輸出を開始、年間約4キロリットルを出荷している。今回は初回分として20リットル入りの樽で414本(8.3キロリットル)を出荷。「豪州でもあっさりしたビールが好まれる傾向」とみており、2〜3年後には年間4千本の出荷を見込む。

 現地代理店は、アジアからのビール輸入販売を手がけるアジアン・ビア・インポート社。同社は現地の約400店舗の飲食店と取引し、その過半数が日系・韓国系の飲食店だという。

 オリオンビールは今年4月に台湾向けに専用の缶を製作し、10月中旬までに約3300ケースを出荷。4〜9月期の販売実績は前年同期比で約3割増えた。「現地の飲食店や有力店の取り扱いが増えている」という。

 香港向けでは、地元スーパー大手のウエルカムが3月から取り扱いを開始、10月には別の大手スーパー、パークンショップも取り扱いを始め、販売量は同8倍に急増した。

 同社は5年後までに、総売り上げに占める県外や海外向けの比率を2〜3割まで引き上げる目標を掲げる。嘉手苅社長は「東南アジア諸国連合ASEAN)諸国や韓国、中国、ロシアなどへの新規市場の開拓も進めたい」としている。

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