【香港】鳥インフルウイルス検出、1.7万羽を処分

NNA 12月22日(木)8時31分配信
 香港政府の漁農自然護理署(漁護署)は20日、長沙湾の臨時家禽卸売市場で発見された1羽のニワトリの死がいから、強毒性の鳥インフルエンザ(H5N1型)ウイルスが検出されたと発表した。漁護署は直ちに同卸売市場内のニワトリ約1万7,000羽の殺処分に加え、生きたニワトリの取引を3週間禁止することなどを決めた。クリスマスや年末を控えた時期ということもあり、小売や飲食店などを中心に影響が広がりそうだ。

 漁護署の発表によると、ウイルスに感染していたニワトリの死がいは20日午前9時ごろ、同卸売市場内のゴミ箱内から発見された。入荷経路についてはまだ確認されていないが、21日付蘋果日報によると、運搬時刻などから中国本土から搬送されたニワトリの可能性が高いという。

 ウイルス発見を受け、漁護署は21日早朝に一連の対策を発表。主な内容としては◆同卸売市場を来年1月12日まで閉鎖し、取引されていたニワトリ約1万7,000羽を殺処分◆香港市内のすべての養鶏場で生きたニワトリの販売を3週間禁止◆生きた家禽の輸入を3週間禁止◆食物環境衛生署と連携し、家禽取引場の殺菌、消毒の徹底◆同卸売市場や本土、香港市内の飼育所関係者への健康確認――などを行うとしている。

 約1万7,000羽の殺処分は21日中にすべて実施された。活家鶏卸売商会の徐名団会長は20日夜、「政府に対し1羽当たり200HKドル(約2,000円)の賠償を求めていく」と述べたが、政府は21日、1羽当たりの賠償額は30HKドルと発表している。

 また香港市内の30カ所すべての養鶏場では20日中に検査が実施され、現在のところ異常は見つかっていない。漁護署は今後数日間、検査を続けるとしており、本土の養鶏場に対しても調査するとしている。

 ■早くも鶏肉価格が値上がり

 政府が生きたニワトリの取引を禁止したことにより、早くも影響が出ている。ある飲食関係者は「クリスマス・年末前と鶏肉の需要が膨らむ時期ということもあり、冷凍鶏肉の値段が値上がりしている」と話す。またある鶏肉販売業者は、「政府の反応は過剰だ。販売もせずどうやって生計を立てればいいのか」と不満を述べるとともに、事態の発展に不安をのぞかせた。

 香港政府食品・衛生局の周一嶽(ヨーク・チョウ)局長は、「(対策実施が)市場関係者や市民に対し、大変な損害や不便をかけることは十分承知している」と述べ、政府の対策に理解を求めた。

 香港では2008年の6月と12月にも鳥インフルエンザに感染したニワトリが発見されており、発見当時はそれぞれ3,500羽、9万羽が殺処分されている。
最終更新:12月22日(木)8時31分

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