待望 新たな一歩 新石垣空港開港

2013年3月8日

多くの人が待ち焦がれた新石垣空港の運用が7日、始まった。航空機が次々と離着陸し、東京や大阪のほか、韓国や台湾などの海外からも直行便が就航。真新しいターミナルビル内では歓迎の催しが開かれるなど多くの利用客や地元の人たちでにぎわった。沖縄の観光振興や地域活性化への期待を背に八重山地域の玄関口が新たな一歩を踏み出した。
 午前8時15分ごろ、那覇行きの全日本空輸(ANA)第1便が飛び立ち、入れ代わるように日本トランスオーシャン航空(JTA)の第1便が着陸。1500メートル滑走路の旧空港ではあった急停止が、2千メートル滑走路の新空港はなくなり、悠々とした着陸に、機内は歓声で盛り上がったという。
 故内原英郎元石垣市長と思いを重ね、新空港の完成を願ってきた妻スエさん(91)はJTAの第1便に搭乗し到着した。「立派」と感じたスエさん。「夫の分も2人分乗った。1番機に乗れて感無量だ。早速(亡くなった)夫に報告したい」と顔をほころばせた。
 ANAの出発初便に搭乗した石垣市白保出身の加藤峰子さん(42)=さいたま市=は「里帰りで利用した。小さいときは(建設候補地の賛成派と反対派で)白黒分かれて大変だったと親から聞いていた。待ちに待った新空港の始発便に乗れてうれしい」と満面の笑みを見せた。
 曲折を経て開港を迎えた新石垣空港。行政の先頭に立ってこの問題に関わり、勇退後も実現を待ち望んできた元石垣市長の半嶺當泰さん(83)は開港宣言式に駆け付け、新しい空港を初めて見て回った。「この日を迎えられ大変満足だ。市内外の交流が活発になると思う。活用が進んでほしい」と期待を込めた。
 ターミナルビル内に整備された土産品店や飲食店にも多くの人が行き交い盛況だった。ターミナルビル内に出店した、お菓子のポルシェの澤岻カズ子社長は「念願の石垣初出店だ。地域の皆さんと盛り上げていきたい」と意気込みを見せた。

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