スカイツリー1周年 女性は展望台より買い物目当て 利用者調査 ソラマチ人気

2013/5/16 6:30

 5月22日で開業1周年を迎える「東京スカイツリー」に買い物目当てで足を運ぶ女性が多いことが日経産業地域研究所の実施したスカイツリー利用動向調査で明らかになった。新・下町流を掲げる併設の大型商業施設「東京ソラマチ」が、格好の回遊型ショッピングゾーンとして人気を呼んでいるためで、ソラマチに行った女性の4人に1人は4時間以上も買い物や飲食などを楽しんでいる。

■312店が軒を連ねる「東京ソラマチ



東京スカイツリーを眺めながら、買い物を楽しむ女性が多い
 調査は首都圏7都県に住む20代〜60代の男女を対象に3月下旬、調査会社のマクロミルに依頼してインターネットを使って2段階で実施した。

 まず、約1万人にスカイツリーの展望台やソラマチに行った経験などを尋ねた。その結果、展望台を訪れた人は男性では9.1%、女性では10.1%と、男女差は1ポイントにとどまった。一方、ソラマチの来訪経験者は男性の20.9%に対し、女性はそれより5ポイント以上多い26.4%と4人に1人の割合に達した(図表1)。女性の方が有料展望台には上らず、スカイツリーを近くで眺めてからソラマチで買い物を楽しむ人が多いようだ。

 ソラマチは約5万2000平方メートルに312店舗を集めた大型ショッピングセンター。下町の情緒を演出した「ソラマチ商店街」やデパ地下風の食品売り場「フードマルシェ」、有名カジュアルウェア専門店など多彩な店がそろう。観光スポットの商業施設には添え物的なものも少なくないが、ソラマチは単独でも女性客をひき付ける施設といえる。



 その傾向は調査の第2段階で、一段とはっきりと表れる。展望台かソラマチのどちらかに行った人のうち計500人に利用動向を細かく質問した(男性45.6%、女性54.4%)。

 うちソラマチを訪れた480人に、行ったきっかけ(複数回答)を尋ねた。「ソラマチ自体に行きたかった」が男性の44.7%なのに対し、女性では60.5%と6割を超えた(図表2)。スカイツリーの展望台よりソラマチに魅力を感じる女性もいそうだ。

■女性の15%「ソラマチ3回以上行った」

 具体的な声を拾うと、女性の回答者からは「雰囲気が独特で面白い店が多い」(都内在住の21歳学生)、「雑貨や小物が多いので何度も行きたくなった」(栃木県在住の31歳)などと好評だ。「買わなくても見るだけでも楽しい」(埼玉県在住の63歳)という声もあった。

 リピート客も増えているようだ。女性のソラマチ来訪者のうち、すでにソラマチに2回行った人が21.7%、3回以上行った人も14.8%いた。



 ソラマチの物販店舗は1〜4階に広がり、5階には食品問屋大手の国分の展示施設などもある。飲食店も多く、30〜31階にはスカイツリーを望める高級レストラン街もある。このため、各階を回遊する来場者が多いが、女性はつい長居してしまうようだ。ソラマチでの1日の滞在時間が4時間以上の人は女性の来訪者では26.6%と、男性の10.6%を大きく上回った(図表3)。

(詳細は専門誌「日経消費インサイト」と同誌オンライン・データベース(有料)に掲載)

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK08046_Y3A500C1000000/?df=2

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