ファストフードでビール・カクテル提供 収益増へ「ちょい飲み客」狙う

 アルコールのメニューを増やすファストフード企業が目立ってきた。いずれも狙うのは、新規顧客の獲得や客単価の向上。景気回復に伴って今後順調に外食費が増えていくシナリオにも期待をかけ、仕事帰りの“ちょい飲み需要”などを取り込みたい考えだ。

 全国68店舗の大半でビールやハイボールを販売しているバーガーキング・ジャパン(東京都渋谷区)は今月28日から、女性の人気を集めている「モヒート」(450円)などラム酒のカクテル6種を東京都心3店で発売する。9月末まで試行し、好評が得られればレギュラー化も検討するという。

 外食各社にとって、廃棄ロスや管理コストが少ない飲料メニューの中でも、価格を高めに設定しやすいお酒は収益増の有力な武器となる。同社は夏季の集客増により、ディナータイムの売上高比率を現在の約30%から35%に上げる計画だ。

 日本ケンタッキー・フライド・チキンは昨年4月、下北沢店(東京都世田谷区)の店舗3階部分を1フロアまるごと大人向けに改装し、ビールやカクテルなども扱う新型店「ROUTE(ルート)25」としてオープンした。

 その後1年間の推移は「売り上げ目標を約2割上回り、女性一人でも安心して飲める店として好評」(同社)だが、その半面で、今後の展開については「3年で約10店」と控えめな見通しを示す。全国約1200店の主要顧客はファミリー層であるだけに「大人路線」への急転換は難しいようだ。

 一方、「フレッシュネスバーガー」170店を展開するフレッシュネス(同港区)は7月から、東京・神奈川の一部店舗でドイツ産やベルギー産など「世界の瓶ビール」(400〜480円)を売り出す。

 同社は以前から生ビールを店頭販売していたが「メニューでの扱いは小さく、認知度が低かった」(広報)。そこで、喫煙への寛容さでも知られる“大人のバーガーチェーン”としての特徴を際立たせ、売り上げアップを図る構えだ。

最終更新:6月26日(水)8時15分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130625-00000011-fsi-bus_all

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