きちり、福栄組合と「はかた地どり」アンテナショップを銀座に開店

6月27日(木)17時28分配信

きちり <3082> は、はかた地どりの生産者である農事組合法人 福栄組合と業務提携し、2013年6月27日、東京・銀座コリドー街に、はかた地どりのブランディング活動を目的としたアンテナショップ「農事組合法人 福栄組合」をオープンした。オープンに先立って、きちりの代表取締役社長の平川昌紀氏と、福栄組合の会長 秋吉和則氏が揃って記者会見を開催し、「はかた地どりを、関東から日本全国へと広げる足がかりにしたい」(秋吉氏)と、同ショップの成功に強い意欲をみせた。会見には、福岡を地盤とする衆議院議員鳩山邦夫氏も来賓として出席し、「銀座という激戦区で勝ち残り、博多の味を広めてほしい」と激励した。

 アンテナショップ「農事法人 福栄組合」は、福岡県の郷土料理である「はかた水炊き」や「がめ煮筑前煮)」など、鶏肉を使った料理に適した、コクと旨味を備えた鶏肉をめざして福岡県が開発した地鶏を「リーズナブルな価格で楽しんでいただくお店」(平川氏)としてオープンした。108坪の敷地に、個室を多く配置して116席を設けた。

 はかた地どりは、かつお節にも多く含まれる味成分イノシン酸がブロイラーよりも約4割多く、噛むほどに旨味が増し、肉質がきめ細やかで、サクッとした歯切れの良さに特長がある。在来種の中で、最も美味といわれている軍鶏(シャモ)と、イノシン酸を多分に含む黄班プリマスロック(サザナミ)を祖父母に持ち、これに、肉付きの良い白色プリマスロックをかけあわせたもの。85日以上の飼育期間(ブロイラーは50日前後)をかけ、28日令以上は平飼い飼育するなど、手間をかけて飼育している。

 来賓で挨拶した鳩山邦夫氏は、福栄組合の秋吉氏が福岡6区の地区後援会長を務める縁で招かれたとしながらも、「東京で、地元の料理がいつでも食べられることはすばらしい。大いに利用させていただき、銀座に定着していただきたい」と、はかた地どりの専門店の開店を歓迎している。また、自らも料理すると語りながら、「鳩山家に伝わる“鶏飯”は、奄美大島の伝統を引き継ぎながら、鶏スープにははかた地どりを使って、独特の旨味がある。ぜひ、メニューの一つに『鶏飯』を取り入れていただきたい」とリクエストしていた。

 福栄組合の秋吉氏は、「はかた地どりは25年の歴史があり、2010年4月に品種改良をして、一段と味が良くなったと評価していただいている。きりちの平川社長とは、ちょうど品種改良を行った直後から取引が始まり、今日のアンテナショップ開店につながった。はかた地どり倍増事業を進めるなかで、目標を年間60万羽をめざしてきたところ、昨年まで40万羽まで増えてきた。銀座の店を通じて、多くの方々に、はかた地どりの味にふれていただき、さらなる認知・普及をめざしたい」と語った。

 また、きちりの平川氏は、「安心・安全をモットーに、噛むほどにうまい、福岡県のはかた地どりを、リーズナブルな価格で提供し、銀座という立地にありながら、気軽に来店していただけ、かつ、プチリッチな気分を楽しんでいただけるような運営を心がけたい。アンテナショップの開店にとどまらず、次のステップとしては小売に展開できるよう、はかた地どりのブランド価値を高めていきたい」と抱負を述べた。(編集担当:徳永浩)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130627-00000046-scn-bus_all


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