百貨店5社の8月売上高、全社プラス 猛暑追い風 三越伊勢丹8.9%増、大丸松坂屋6.3%増

2013/9/2 20:34

 大手百貨店5社が2日発表した8月の売上高(既存店ベース、速報値)は、全社が前年同月の実績を上回った。宝飾品など高額品の販売が引き続き好調だったことに加え、例年なら売れ行きが鈍る夏物衣料や雑貨が猛暑で月末まで伸びた。5社ともにプラスだったのは、多くの百貨店がセールを前倒しした6月以来2カ月ぶり。

 三越伊勢丹は売上高が前年同月に比べ8.9%増えた。今年の夏は天候が急変することも多く、晴雨兼用の日傘などが好調で婦人雑貨の売上高も16%伸びた。高額な宝飾品は伊勢丹新宿本店(東京・新宿)や三越日本橋本店(同・中央)など都心の3店で36%増えた。なかでも500万円以上する腕時計は4.5倍の売れ行きだった。

 そごう・西武は2.8%伸びた。薄手のブラウスや帽子といった夏物の衣料や雑貨を中心に、昨年より6割品ぞろえを増やした効果が出た。

 大丸松坂屋百貨店は6.3%増えた。大丸東京店(同・千代田)の増床効果に加え、ワンピースなどが売れ主力の婦人服が8.9%伸びた。

 昨秋に阪急うめだ本店大阪市)を増床した阪急阪神百貨店は19.1%増。浴衣が2倍以上売れた。0.3%増だった高島屋は「正価品の販売は増えたが、セール品が不振だった」としている。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD020KJ_S3A900C1TJ2000/


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