ポイント制度っていつ、どこで始まった?.

2009年11月25日12時00分 / 提供:シゴトの計画
書店業界では、大手の三省堂書店くまざわ書店などがすでにポイントサービスを実施しているものの、ここに最大手の紀伊國屋書店が参入するとなると、業界全体に及ぼす影響は大きい。
ところで、家電量販店や、航空会社、ホテルなどではおなじみのポイントサービス。いつ、どこの国で始まったのだろう。調べてみると、その起源は、サービス加盟店で買い物をするともらえる「トレーディングスタンプ」と呼ばれる切手状のシート。これを専用の台紙に貼り付け、一定枚数を貯めるとカタログにある商品と交換してもらえるというサービスだ。このシステムは、1896年にアメリカのスペリー&ハッチンスン社(後のS&Hグリーンスタンプ社)が開発したとされている。
その後、消費の拡大に伴い、顧客囲い込みのためのシステムは急速に広まり、1960年代にかけて最盛期を迎えた。
日本に初めて持ち込まれたのは昭和30年代前半。長野県の株式会社丸善商店がボランタリーチェーン(小売業の連係形態)を組織、チェーン店内で「マルエムサービス券」という共通スタンプを発行したのが最初だと言われている。これは数年後に「グリーンスタンプ」と呼称変更。やがて、松下幸之助ほか、有力企業のトップらが発起人となってグリーンスタンプ株式会社を設立した。同社はベルマーク運動(懐かしい...が、現在も運動は続いている)に参加しており、グリーンスタンプをカタログの商品と交換する際にベルマークも支給される。
また、グリーンスタンプ社設立とほぼ同時にできたのがブルーチップ株式会社。こちらは「ブルーチップスタンプ」を発行し、日本を代表するスタンプ企業として成長していく。なお現在はブルーチップも磁気カードを導入し、管理されている。いずれにせよ、日本のポイント(共通スタンプ)サービスの礎は、昭和30年代にできていたということになる。
ちなみに、「ポイントサービス」というのは「キャッチコピー」などと同様、もともとはマーケティングの世界で使われる和製英語。日本以外では通じないのでご注意を。
http://news.livedoor.com/article/detail/4468803/
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