「女子会」がブーム、飲食店やホテルでプラン花盛り - 顧客囲い込み、アフターフォロー、マーケティングに関するニュース、情報

女性だけで集まって飲んだりおしゃべりしたりする「女子会」がブームだ。飲食店やホテルなどで女子会向けのプランが続々登場している。

　「お酒を飲みながら恋愛や仕事のことを本音で語り合っています」。東京都内の会社員（３５）は、仕事上の知人や友人と、飲食店や友人宅で、「女子会」をよく開く。「女子会という名目だと、年齢や所属と関係なく集まりやすい」

　昼はカフェ、夜はバーの営業をしている「プロント」は、全国１５０の店舗で１０月から「女子会プラン」を始めた。一人分食べ物２４８０円、飲み放題９８０円のコース＝写真＝。通常のコースと異なり、「果物を使った自家製カクテルや鍋で作ったプリンなど女性が好みそうなメニューを加えている」（広報）のが特徴だ。

　東京・銀座の商業ビル「マロニエゲート」の飲食店４店も、女子会プランを設けている。京野菜料理の「ＳＯＵ（そう）」では、１０品５２５０円のプランの利用が月約２００件あるという。

　ホテルや旅行のプランも。インターネットの旅行販売「るるぶトラベル」は女子会特集コーナーを設けて、女子会プランがある宿泊施設の予約を受け付けている。宿泊施設は、都市部から全国各地に広がってきているという。

　近畿日本ツーリストは１０月から、首都圏で「女子旅　日和」というプランを販売。湯河原温泉（神奈川県湯河原町）などの温泉宿７軒で、宿泊客すべてを女性に限定する日を設定。普段は男性風呂になっている風呂が使用できるなど、宿ごとに趣向をこらしている。

　電通総研ヒューマン・インサイト部の宮城美幸さんは、「景気低迷が続く中、お得にイベントとして楽しんでいるのでは。女子会はメンバーが固定化されておらず、緩やかにつながっている。新しいコミュニケーションの形なのかもしれない」と話す。

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