【シンガポール】訪日者数、11月に過去最高:羽田国際化で2.4万人に

NNA 12月24日(金)8時30分配信
 日本政府観光局(JNTO)が発表した11月のシンガポールからの訪日者数(推計値)は、前年同月比18.8%増の2万3,600人だった。前月の0.7%減からプラス成長に転換し、11月単月で過去最高を記録。10月末の羽田国際化に伴う輸送量拡大が貢献した。今年通年では17万人台後半〜18万人と過去最高水準に達すると見込まれる。

 11月の数値は、これまで過去最高を記録していた2007年11月の2万391人を約3,200人上回った。JNTOシンガポール事務所の清水泰正次長は23日、NNAに対し「10月末の羽田便就航で東京方面は1日3便の純増となり、11月1日からはシンガポール航空(SIA)が関西便を週3便追加するなど、座席供給量が数値を押し上げた」と説明した。円高の影響については、訪日旅行を延期・中止する動きはそれほど顕著ではないものの、ユーロ・米ドル安に伴い需要の一部が欧米旅行に流れているという。ただ好調な国内経済が海外旅行需要を下支えし、全体の伸びをけん引した。

 1〜11月期の訪日客数は、これまで過去最高だった08年1〜11月期(13万9,686人)と比べて約4,500人多かった。

 11月の国・地域別の訪日者数では、主要15カ国・地域中、10カ国・地域で前年同月を上回った。シンガポールは韓国(51.3%増)、タイ(32.2%増)、ドイツ(19.7%増)に次いで増加率が高かった。

 ■通年は18万人到達も

 今年通年のシンガポールからの訪日者数について、清水次長は「12月の北海道行きチャーター便運航などが追い風となり、過去最高の17万人を超え、17万人後半から18万人に達する可能性もある」との見解を示した。

 JNTOはPRキャンペーンの一環として、今月16日から公共バスのラッピング広告を開始。3カ月間にわたりバス8台で繁華街オーチャードを中心に露出拡大を図る。またバスには航空会社や旅行会社のロゴを入れ、JNTOと業界各社がタイアップした一体感を持たせる。このほか地上波とケーブルテレビでCMも制作中。来年2月に開催されるシンガポール旅行代理店協会(NATAS)の旅行フェアに向けて販促活動を進める。
最終更新:12月24日(金)8時30分

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