大船渡B級グルメで「街復興」…岩手 サンマラーメンが復活
サンマラーメンが復活
宮古市産のサンマのみりん干しを使った「みりん干ラーメン」(6日、大船渡市末崎町で)
全国有数のサンマの水揚げ量を誇る大船渡市で、東日本大震災の影響で滞っていた「サンマラーメン」の提供を再開する動きが広がっている。
16日にはラーメンを無料で振る舞うイベントがあり、店主らは街をB級グルメで復興させようと意気込んでいる。
大船渡市のサンマ水揚げ量は昨年度、約2万1700トンで、全国4位。特産のサンマを使って街を活性化しようと、市内のラーメン店など10店は2010年11月、「大船渡さんまグルメ研究会」を設立し、各店が独自に工夫したサンマラーメンの提供を始めた。
震災前には新たに3店の参加が決まっていたが、津波で13店中5店が流失。無事だった店も電気や水道が途絶えたり、加工工場が被災したりしたため、ラーメンを作れなくなった。
こうした中、大船渡市盛町の「こけし」は8月のサンマ漁解禁に伴い、看板メニュー「さんますり身ラーメン」を9月中旬に復活させた。ただ、市内の冷凍工場が被災して再建されていない。12月の漁期終了後にサンマをどう確保するか見通しはたっていないが、店主の尾形賢治さん(60)は「できる限り提供を続けたい」と語る。
このほか、宮古市の工場で加工されたサンマのみりん干しを一時的に使っている大船渡市末崎町の「碁石海岸レストハウス」など、現在5店がサンマラーメンの提供を再開。16日に同店前で開かれる復興支援イベント「けせん復幸夢まつり」に向け、さらに2店が復活を目指している。
イベントではサンマラーメンを先着300人に無料で振る舞う。同研究会の小川広文会長(57)は、「大いにPRして、三陸の復興につなげたい」と話している。
(2011年10月13日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/business/20111013-OYT8T00264.htm
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