【こんな時代のヒット力】“出戻り”ウェンディーズが大繁盛!次は中国へ

2012.08.29

四角いパテが特徴の米国第2位のハンバーガーチェーン『ウェンディーズ』が、突然、日本から撤退をしたのは、2009年末。最終日には、熱心なファンが店舗につめかけ、行列ができた。

 2年後の11年12月、再進出1号店となる「表参道店」を開店し長蛇の列。その勢いに乗り、今年8月、2号店となる六本木店がオープンし、大にぎわいだ。

 日本再進出の理由を、ウェンディーズ・ジャパン事業部長・大隈哲郎さんは、「09年の撤退は、フランチャイズ先の判断。日本の外食市場は世界第2位と大きく、この後の中国市場進出を考えると、どうしても日本で成功しておきたかった」と語る。年間24兆円といわれる日本の外食市場は、いまだ魅力的なのである。

 再進出にあたってウェンディーズがパートナーに選んだのは、ハワイ生まれの日系3世、アーネストM.比嘉氏(現ウェンディーズ・ジャパンCEO)だ。比嘉CEOは、国内の宅配ピザの草分けである『ドミノ・ピザ』の日本進出を成功させ、米国のビジネスモデルを日本に導入する手腕に定評がある。

 その比嘉CEOが狙ったのは、米国で成長している“ファストカジュアル”。これは、「早い安い」では物足りないがレストランで食べるほどでもない、というファストフードとレストランの中間。若い頃にファストフードで育ち、今、十分な収入を得ている30代以上の層がターゲットだ。

 そこでウェンディーズバーガー、ベイクドポテト、サラダなどおなじみ商品の「高品質化」と日本独自のフラッグシップ商品『ジャパン プレミアム』シリーズをそろえた。

 『ジャパン プレミアム』は、「世界のおいしい食材。珍しく、こだわった食材。ハンバーガーに向く本物食材を使い、自分たちが食べたいおいしいものを提供する」(大隈さん)をコンセプトに、開発には半年以上かける。

 8月の新シリーズは、パテと、なんとロブスターをフレッシュな野菜と一緒に挟んだ『ロブスター サーフ&ターフ』など3種類。「他のチェーン店では絶対だせない食材を探し、試食を続けてたどりついた商品」と胸を張る。

 ハンバーガーが日本に上陸して40年。ウェンディーズは、ごちそうハンバーガーを引っ提げ“ファストカジュアル”市場を創出しようとしている。(村上信夫
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20120829/ecn1208290737000-n1.htm

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