食用油、今年3回目の値上げの公算 大豆の国際価格高騰受け

2012/9/1 0:08
大豆の国際価格が指標となるシカゴ市場で約1カ月ぶりに最高値を更新する中、日本の食用油メーカーは今年3回目となる値上げに踏み切る可能性が強まってきた。米国産地では干ばつで減産予測が強まる一方、中国などアジアの輸入国の需要は堅調だ。大豆を原料に使う食用油メーカーは10月出荷分から再値上げを打ち出す公算が大きい。

 米農務省が30日発表した17〜23日の大豆の輸出成約高は、前年同期比21%増の72万1千トン。3週連続で前年実績を上回った。高値を嫌って買い付けを手控えていた中国などの買いが再び増えた。シカゴ市場の大豆先物価格(期近)は30日、1ブッシェル17.8075ドルの最高値をつけた。31日の時間外取引も同17.6ドル前後で下げ渋っている。

 干ばつ被害を受けた米国の生産量は減少が避けられない。今春収穫の南米産も不作だったため、需給の引き締まりを背景に大豆は高値が続くとの見方が多い。同じ食用油原料の菜種も大豆に連動して上昇。指標となるカナダ・ウィニペッグ市場の菜種先物価格(期近)は4年ぶりの高値圏で推移している。

 原料相場の高止まりで食用油メーカーの間では「一段の値上げが必要」(J―オイルミルズ)との声が出ている。4月、7月に続いて10月出荷から再値上げを表明するとみられる。
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO45613000R30C12A8QM8000/

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