14年ぶり、ワイン大台 30万キロリットル

産経新聞 12月23日(日)7時55分配信
 ■ペットボトルが人気/外食も相次ぎ参入

 ワインの国内市場が今年、14年ぶりに30万キロリットル(国産、輸入の合計、課税数量)の大台を超えそうだ。家飲み需要の拡大で手軽なペットボトルワインや国産ワインが人気となっているほか、外食産業もワイン業態に相次ぎ参入し、女性を中心に需要が拡大しているためだ。ビール類や日本酒、焼酎などアルコール市場が軒並み縮小傾向にある中、数少ない成長分野をめぐり販売競争が一段と激しくなりそうだ。

 昨年の国内ワイン市場は約29万キロリットルだったが、サントリーホールディングスやメルシャンによると、今年は前年比約1割増の32万キロリットル程度に増える見込み。赤ワインが爆発的に売れた平成10年に40万キロリットルを記録以降、減少を続け19年には23万キロリットルまで落ち込んだが、ここ数年は回復基調にある。

 アサヒビールはペットボトル入り国産ワイン「サントネージュ リラ」が好調で、前年比約3倍の40万ケース(1ケースは720ミリリットルで12本)の販売を見込む。昨年5月に容量720ミリリットル(参考価格420円)で発売したところ「若年層を中心に人気」(同社)となり、今年9月に小容量(320ミリリットル、同252円)を追加した。

 メルシャンは国産ブドウを使用した「シャトー・メルシャン」シリーズが1〜11月の販売数量で前年同期比7割増と大幅に伸びた。

 外食ではワイン業態の出店が目立つ。プロントコーポレーションは、21年末に出店したワイン酒場「ディプント」の8号店を12日、東京・池袋にオープンした。

 ワタミは和洋折衷の居酒屋「ゴハン」を、昨年8月からワインをメーンとした新業態「GOHAN」に転換。20〜30代女性によるワインニーズを見込んだもので、転換後は来店客の約7割を女性が占め、業績がプラスで推移しているという。

最終更新:12月23日(日)7時55分

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