外食企業売上高ランキング:首位はサイゼリヤ−−10年度調査 /埼玉
民間信用調査会社の帝国データバンク大宮支店がまとめた10年度の県内外食企業動向調査によると、売上高で首位となったのはイタリアンチェーン「サイゼリヤ」(吉川市)で前期比11・9%増の962億3100万円だった。上位10社中4社の業績は堅調に推移したが、6社は減収となるなど低迷。同支店は「メリハリをつけた出店戦略(の有無)が業績を左右した」と指摘する。
調査対象は、県内に本社を置く外食企業468社。帝国データバンクによると、サイゼリヤは10年8月期に、初出店となる九州地区などで52店舗を新設する一方、老朽化による店舗の劣化を防ぐため既存13店舗の閉店を前倒しで進めた。
売上高2位は回転すしチェーン「かっぱ寿司」のカッパ・クリエイト(さいたま市大宮区)で、前期比5・9%増の879億6800万円。「平日1皿90円」などのキャンペーンに加え、29店舗の新規出店(閉鎖は4店舗)が業績に寄与した。中華チェーン「日高屋」のハイデイ日高(さいたま市大宮区)も31店を新規出店する一方、8店を閉鎖。売上高は前期比9・5%増の248億2700万円で、順位は前年の5位から3位に上がった。
帝国データバンクは「新規出店で売り上げを拡大し、既存店舗も頑張るのが基本。ランキング上位と下位では(新規出店に投資できる)企業体力の差が出た」という。また今年3月の東日本大震災では県内の外食産業にも店舗への直接的な被害や、震災直後に広がった消費の「自粛ムード」による打撃が目立つといい、「11年度の決算に影響が出るのは必至」とみている。【大谷津統一】
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<県内外食企業の10年度売上高ランキング>
順位 企業名(主な店舗名) 所在地 売上高(前年度) 伸び率(%)
2 (2)カッパ・クリエイト(かっぱ寿司) さいたま市 880(830) 5.9
3 (5)ハイデイ日高(日高屋) さいたま市 248(227) 9.5
4 (4)とんでん さいたま市 232(241) ▲3.9
5 (3)どん(ステーキのどん) 鶴ケ島市 221(249) ▲11.4
6 (6)ホンダ開発(ベルダ) 和光市 185(185) 0.1
9 (8)アールディーシー(がってん寿司) 熊谷市 154(162) ▲5.2
10(10)山田食品産業(山田うどん) 所沢市 88 (95) ▲6.7
※順位の横の丸括弧は前年度順位。売上高の単位は億円。▲はマイナス。
毎日新聞 2011年8月26日 地方版
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20110826ddlk11020122000c.html
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